技術とちがって採用人数少ないよね。
こんな疑問にお答えします。
就職活動ではやりがいは非常に大切ですが、できるだけ年収が高く、有給休暇も取れたほうがうれしいですよね。とはいえ、化学メーカーはホワイト企業が多いため倍率が高く、何の知識もなく内定をもらえるほど甘くはありません。今回の記事では、そんなあなたに向けてどうすれば化学メーカーの内定を勝ち取れるか詳しく解説していきます。
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就活は情報戦です。ライバルとの差をつけるために利用してみてはどうでしょうか。
・書いた人
ペンネーム:かしわ
新卒、一部上場化学メーカー入社。アラサーサラリーマン。
現在は営業経験を経て、内勤しています。
就職活動は大手企業複数内定、選考辞退多数。
本記事の内容
・文系学生の化学メーカー就職は狭き門【理由】
・文系出身者が化学メーカーに就職する方法
文系の化学メーカー就職は狭き門なのか【理由】
採用人数が少ない+希望する就活生が多い から
採用人数が少ない
化学メーカーに限らず、メーカーは文系の採用人数がとても少ないです。なぜなら、メーカーの根幹は製造・技術であり、理系学生や高専生の採用が圧倒的に多いからです。
大手メーカーは国内・海外に製造拠点がいくつもあり、ものづくりに多くの人員が必要です。くわえて、近年は競争が激しいため、製品開発や競合他社品の分析にも多くの人件費を投入しています。
具体例として、東レの採用実績を見てみましょう。
採用実績(学校) | 国内・海外各地大学、大学院 |
---|---|
採用実績(人数) | 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 ——————————————————————— 技術系 99名 118名 128名 92名 93名 69名 事務系 41名 52名 43名 42名 42名 33名 |
技術系が事務系の約2倍以上の採用数ですね。知名度が高い企業は倍率がすごく高いです。筆者は上場企業のエントリーシートはいくつも通ったのですが、東レは無理でした。。。(お祈りメールが来るまでは1~2か月以上かかった記憶があります。同時進行で多くの企業を受けるべきです。)なので、知名度が高くない優良企業を探すのがおすすめです。
優良企業を探す具体的な方法はこちら。現役化学メーカー社員が選んだ倍率の低い化学メーカー一覧はこちら。
希望する就活生が多い
理由は以下の通りです。
ホワイト企業が多いから
化学メーカーは業界が安定しています。そのため、有給休暇の取得や育休が取りやすく、就活生からの人気が高いです。やりがいも大切ですが、待遇もよくなければモチベーションは上がりませんよね。ちなみに、ホワイト企業は社員食堂が充実していたり、カフェスペースがあり就労中にコーヒーを楽しめたりします。就活でOB訪問をするときに質問してみると新しい発見があるかもしれませんね。
年収が高い
化学メーカーは残業時間が少ない割に、年収が高い傾向にあります。理由は全部で4つあります。
➀需要が安定
化学メーカーは素材を扱う企業が多いです。そのため、需要が急になくなることはなく、利益を安定的に出せます。
②自動化による大量生産
工場では大量の製品を自動生産しているため利益率が高いです。そのため、一人あたりに支払われる給料が多くなります。
③長期的な取引先との付き合いがある
化学業界は変化が少ないです。なぜなら、化学メーカーの得意とする素材に求められる品質はあまり変わらず、数十年も同じような製品を売り続けるケースが多いからです。
そのため、取引先とは長期的なお付き合いをするのが一般的です。よって、利益が安定しています。
④参入障壁が高い
新規参入が難しい3つの理由があります。以下によって、利益を確保することで高い年収を維持しています。
まずは製品をつくるためには、巨大な化学プラントの建設が必要です。広大な土地と建設費用に加え、製造に必要な人員の拡充等の莫大なコストがかかります。
・技術面
製造するためには、高度な技術が必要です。また、仮に製造できたとしても、生産効率が悪ければコスト面で競合他社に劣りますし、そもそもの品質を維持・向上をすることができません。
・販売先の拡大
化学業界は昔ながらの付き合いが多いです。そのため、販売先は既存の化学メーカーで独占されているため、販売先の確保がとても難しいです。
グローバルに活躍できる
化学メーカーは国内需要が飽和しているため、海外進出をしています。したがって、若いうちから外国の企業や関係会社とのやり取りをさせ、海外の風習への理解促進、語学力の向上を期待されています。語学を生かしたいと考えている就活生にとっては、魅力的な話ではないでしょうか。ちなみに、近年日本企業はタイやインドをターゲットとしているケースが多く、駐在員を派遣する流れができつつあります。残念ながら、欧米への派遣は一般的には少ないと言われています。地理的に、日本から輸出する場合、運賃が高く競争率が低いことが理由の一つとして挙げられます。気になる方は、OB訪問や説明会で派遣地域について質問をしてみましょう。
学歴フィルターの存在
就活生からの人気が高いため、人事担当が応募者全員のエントリーシートをすべて確認するのはとても難しいです。そのため、ある程度は出身校でしぼってしまう事実があります。私が入社した時は、「一橋、早稲田、明治、立教、国士館等」が同期の主な出身校でした。実体験としても学歴は高いほど有利ですが、それ以上に英語の資格、練りこんだ志望動機がなければ内定を獲得できません。実際に社内には国立、早慶MARCHと呼ばれる大学以外の出身者もたくさんいます。もし学歴に不安がある場合は、就職四季報や就活サイトで出身大学一覧を確認し、自分の大学かそれと同等の大学からの入社があるか見てみましょう。ちなみに四季報では、平均年収、離職率、有給休暇取得率、採用人数などのデータが一目で見れます。Kindle版を購入しておいて、説明会前に確認するとどんどん知識が深まり、ライバルとの差が広がります。とってもおすすめです。
文系出身者が化学メーカーに就職する方法
英語の資格を取得する
グローバル化が進む現代では、英語の資格取得は必須です。なぜなら、海外とのコミュニケーションを図る機会が多く、英語は働くうえでの前提となるからです。おすすめの資格はTOEICで、少なくとも600点以上は欲しいところです。就活時、入社してからの経験談はこちら
志望動機を深堀り
説明会へ複数回参加+OB訪問をする
志望企業の説明会には複数回参加しましょう。なぜなら、説明会ごとにゲストトークが異なるからです。ゲストトークとは、企業の中から社員が呼ばれ、自分の業務内容の紹介とやりがいなどについてプレゼンをするものです。ホームページや人事担当の話からは得られない貴重な情報をGETできます。加えて、OB訪問をしてさらに情報収集をすることで、誰にも負けない志望動機が書けます。具体例を書いてみますね。
御社を志望した理由は“誠心誠意”という企業理念に共感を得たからです。お客様それぞれに合った製品の提案をすることで御社はここまで成長されたとHPを拝読しました。私も入社することができたならば“誠心誠意”業務を遂行し御社へ貢献すると共に、社会貢献もしていきたいと考えます。
御社を志望した理由は、社員として売上UPを目指すだけでなく、社会貢献も可能であると感じたからです。御社の〇〇さんが担当している製品△△は私たちの身の回りに必要不可欠なものですが、最近は環境にも優しい製品の開発にも着手されています。私も営業としてその製品の販売に携わり、少しでも多くの方に知っていただけるように尽力したいと思いました。
どうでしょうか。HPを見ただけの志望理由は見るからに浅い内容ですよね。一方で、説明会を聞いた後の志望理由はどうでしょうか。難しいことは何も書いていません。それなのに、具体的な内容を盛り込むことで本気度が伝わってきませんか?この本気度を企業の人事担当は志望動機から読み取ります。企業は学生に対して文章力や優秀さはさほど求めていません。就活はエントリーシートを突破できなければ何も始まりません。志望動機は手を抜かず、徹底的なリサーチを心がけましょう。
スカウト型の就活支援サービスを活用する
就活に必要な要素はほかにもたくさんあります。
・企業分析
・志望企業の選定
・自己PRの作成
・インターンへの参加
・面接の練習
・グループディスカッションの練習
・適切な服装
・そのほかたくさん
こんなに多くのことをこなさなければならないなんて、就活は無理ゲーと言われても仕方ないですよね。自分自身で就活を乗り切るのはとても難しいので、無料の就活サービスを利用するのもありです。就活は情報戦です。例えば、インターンの中には一次試験が免除となる企業があります。その情報を知らなければ既にライバルたちに負けてしまっているのです。情報戦を制して、早期内定に繋げましょう。内定を一つでも獲得できれば、志望企業を受けるときにリラックスでき、合格率を上げることができます。早期内定者おすすめのサービス(口コミあり)はこちら。
まとめ
・文系学生は英語の資格取得と志望動機の練り込みで勝率UPを目指すべき。
・就活は無理ゲーなので、就活サービスを利用するのもあり。