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マーケティング部への新卒採用は難しい?【理由と対処法】

マーケティングに興味があるんだけど、新卒採用はないのかな?
マーケティングっていう響きがかっこいいし、製品開発とかおもしろそう!
こんな疑問を解消します。
だれもが一度はマーケティングに憧れますよね。パワーポイントでプレゼンテーションを作り、新製品の開発について発表する、いわば花形部署といっても過言ではありません。仕事自体はとても大変なものですが、キャリアアップに必要な能力も鍛えられるでしょう。とはいえ、新卒者に限らず他部署の若手社員もマーケティングを志望する割合が多く、マーケティング部への配属は狭き門です。今回の記事では、なぜ新卒採用が難しいのか、どうすれば新卒でもマーケティングの仕事に就けるのかをまとめました。
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・書いた人

ペンネーム:かしわ

新卒、一部上場化学メーカー入社。アラサーサラリーマン。
就活時代、大手企業複数内定。選考辞退数多。
説明会やインターンに参加しまくった経験から、就活に役立つ情報をお届けしています。

本記事の内容
マーケティング部への新卒採用が難しい理由
周囲と差別化を図り、マーケティング職に就く方法
リサーチ・マーケティング会社に就職するという選択肢
おまけ:【メーカー編】
そもそもマーケティングとは
実際のマーケティングの仕事

マーケティング部への新卒採用が難しい理由

新卒からのマーケティング職が難しい理由①:求人数が少ない

以下の2つが重なっているので、求人数はとても少ないと言われています。

職種別採用をしている企業が少ない+マーケティング職の採用が少ない

かしわ
職種別採用とは、採用後の所属部署が確定している採用方法です。
一般的には、新卒だと経理や総務人事などがありますが、マーケティングは見たことないですね。

また、外資系は職種別採用をしている企業が多いですが、新卒採用でも競争相手は中途採用の人たちです。

中途採用者に勝つためには経験値やスキル以外のポテンシャルで勝負をしなければならないので、難易度は高いでしょう。

それでも外資企業を受けてみたい場合は、ボスキャリ(アメリカのボストンで行われる就職イベント)への参加をおすすめします。

ただし、参加条件に留学経験と書かれているので、相応の英語力が必要です。

ボストンキャリアフォーラム公式サイトはこちら

【マーケティング職を職種別で採用している企業】
P&G
ユニリーバ・ジャパン
ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループ
資生堂
ソニー
花王
ライオン
ネスレ日本
楽天
LINE
外資以外もありますが、名だたる大手ばかりですね。

新卒からのマーケティング職が難しい理由②:マーケティング以外の経験が必要

例えばメーカーのマーケティング職に就きたい場合は、営業職や技術職の経験が必要です。メーカー営業職の経験談はコチラ

なぜなら、営業職の経験から「製品の特長」「販売先」「競合他社との差」「顧客のニーズ」を学ぶことができます。

技術職の経験からは「製品の製造方法」「現時点の技術力で実現可能な製品」「他部署との共同研究」を学ぶことができます。

つまり、いきなりマーケティング職に就こうと思ったら、死ぬほど自社の製品について学ばないと追いつけないのです。

また、新卒採用で一番つまづくのが人脈づくりです。

この製品だったら〇〇部の△△主任に相談しよう、や、製品の口コミが欲しいから〇〇営業部の△△部長に取引先を紹介してもらおう

こういった社内外のやり取りが新卒採用だと難しいです。

以上のことから、別に新卒でマーケティング職に就かなくても、経験を積んでからマーケティング職に就くという選択肢もありです。

新卒からのマーケティング職が難しい理由③:高度なプレゼンスキルが求められる

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マーケティング職は一つのプロジェクトを進めていくにあたり、営業部、技術部など多方面の各業務のプロフェッショナルと仕事をします。

つまり、その道のプロへプレゼンをし、納得してもらい、プロジェクトを進めなければなりません。

そのため、詳細な製品知識や顧客ニーズの把握に加え、それをわかりやすく伝えるためのプレゼンスキルが必要なのです。

パワーポイントでの発表やエクセルでのデータ収集に加え、要点をまとめる地頭が求められる職種と言えます。

マーケティング職は花形ではありますが、それ相応の努力を怠るとまともな仕事ができない厳しい世界です。

新卒でマーケティング職に就く方法

とはいえ、学生時代からきちんと準備をしておけば、マーケティング職に就く方法はあります。

➀マーケティングの基礎を学ぶ

実践的な知識を得る前に、基礎を学ぶことは重要です。在学中にできる方法が5つありますので紹介します。

大学の講義を受講

もしマーケティングの授業を受けられるなら、積極的に受講しましょう。マーケティングとは簡単にいうと「売れるしくみづくり」のことです。

講義ではコンビニの商品陳列の方法やどんな要素が顧客をひきつけるのか、などの基礎を学ぶことができます。

入社してから学ぶには時間がまったく足りません。学生時代からまずは概念から学んで、マーケティングについて友達に語れるくらいになるまで勉強しましょう。

ビジコン(ビジネスコンテスト)に参加する

ビジネスコンテストとは、参加者がさまざまなビジネスモデルを考え、プレゼンテーションして競い合うコンテストのことで、一流企業や学生団体、東京都や神奈川県など多くの地方自治体なども主催しており、テーマもさまざま。コンテストで優勝や入賞したビジネスモデルには実際に事業を行うための資金や設備などのサポートが提供されることもあります。

引用元:dodaキャンパス公式サイト

参加することで得られるメリットは4つ。

マーケティングを学ぶ貴重な機会
参加企業との交流ができる
参加学生との交流ができる
グループディスカッションの練習になる

起業意欲のある意識の高い学生が参加するため、レベルはとても高いです。そのため、自分自身の就職に必要な能力を伸ばせます。

マーケティング力も筋トレと同じで鍛えないと身につきません。こういった機会があれば積極的な参加をしましょう。

SPI(適性検査)の非言語分野を勉強する

SPIは「性格検査」と「能力検査」の2つで構成されています。そのうちの「能力検査」は大きく分けると「言語(国語問題)」「非言語(論理・数学問題)」「英語」の3つです。

この非言語分野が得意⇒データを扱うマーケティングに適性がある

とみなされる可能性が高まります。

しっかり適性検査の勉強も手を抜かないことで、ライバルたちとの差別化に繋がります。

アルバイトをする

アルバイト?と思われるかもしれませんが、実はとても効率的にマーケティングを学べます。

オススメはチェーン展開をしている飲食店の時間帯責任者になることです。

チェーン店は研修制度が充実しているため、経営やマーケティングについても学べる機会があります。

また、それ以外でも「どの時間帯」に「何歳くらいの年齢の人」が「どんな商品を購入」するか観察するだけでも立派な勉強です。

だんだん何をお客さんが求めているかわかれば、商品の提案をしてみましょう。それで店の売り上げが伸びれば、マーケティングの素質があるかもしれません。

物を売る仕事であればすべて貴重な経験として、将来役に立ちます。

ブログを書く

読まれる記事を書くのはマーケティング力向上に繋がります。読まれる記事=顧客ニーズがあるということです。

どんな悩みがあって、どうしてほしいかを常に考えて記事を書くことで、徐々に何を書けば記事が読まれるかわかってきます。

この作業を延々と繰り返すことで他の分野でもニーズを探るのが癖になり、マーケティングにも活かせるわけです。

しかも、ブログは収益化できればお金が手に入ります。将来、やっぱりフリーランスで活躍しよう!と思った時のためにも、ブログの執筆は役立つでしょう。

就活の面接でもアピールをすれば、ウェブマーケティング系の会社へ就職する道も開けます。

②長期インターンへ参加する

いくつかインターンに参加したのですが、規模の小さい会社ほどリアルなマーケティング体験をできるな、という印象です。

大手はどちらかというと、セミナーに近い形態のインターンが多かったです。

その中で、私が参加した長期インターンの中で一番勉強になったものを1つだけ紹介します。

筆者の具体例
企業形態:通販会社
期間:5日間
テーマ:新商品の開発とプレゼン
・5人~6人のグループに分かれて、基礎的なマーケティングスキルを学んだ後、最終プレゼンに向けてグループワークを実施
・現在会社が販売している顧客のデータベースをもとに、新商品の開発
勉強になった点:
新商品の開発だけではおままごとで終わってしまいますが、データをもとに商品を開発したのが勉強になりましたね。
その会社は30代以降の女性のお客さんが4割を占めていたので、ターゲットを明確にしないと売り上げは伸びないことを痛感しました。
かしわ
1つのグループに社員さんが一人つきました。
たくさん、なんでなんで攻撃をされたので、その後の就活を乗り切れたんだと思います笑。
インターンって気づいたら募集が終わってますよね。。。でも逆求人型の就活サービスを利用すれば、忘れずにインターンに参加できます。
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③資格の取得

英語

メーカーのマーケティング職志望であれば、英語は必須です。なぜなら、製品の分野によっては海外の企業と協力して製品開発をすることが多いからです。

メール対応、Web会議、プレゼンテーションすべてが英語でできないと仕事が進みません。高度な英語力が必要な業務となります。TOEICは700点以上はとっておきたいところです。

ウェブマーケ系志望で国内向けであれば、当然ながら英語は不要です。

簿記

マーケティングは新製品の開発や売れる仕組みづくりをするだけではありません。製品にかかったコストを計算し、実際にいくらの利益が出るかを試算する必要があります。

そのため、簿記の知識がないとコスト計算が出来ず、現実的な提案ができません。よって、簿記3級(できれば2級)程度の知識は後々役に立ちます。

統計検定

グラフレポート・統計のイラスト

マーケティングは市場調査のためにデータ収集と、データをもとに仮説検証をしていきます。

そのため、統計学の知識があるとよりデータから得られる情報が増え、最適な提案ができるようになります。

統計検定は4級からあり、4級は学割で3,500円で受験できます。

エントリーシートに書くと、周囲の学生とそれだけで差別化を図れます。目に見える資格はそれだけの影響力がありますよ。

ちなみに私が就活をしていた時はこんな資格を持っていた学生はいませんでした。人事が資格欄を見て学生がこの資格を持っていたら、珍しいので記憶に残ると思います。

マーケティング志望の本気度をはかる指標にもなりますしね。統計検定公式HP

リサーチ会社・マーケティング会社へ入社するのもあり

一般企業でマーケティングに就くためには、他部署での経験を求められることが多いです。

一方で、リサーチやマーケティング専門の企業に入社すれば、マーケティング職に就くことができます。

人気企業も多くありますが、一般企業のマーケティング職よりかは求人数が多いです。

本気でマーケティングを極めたい方は国内のリサーチ会社・マーケティング業界を研究し、志望理由を練り込む必要があります。

参考までにランキングを2つ持ってきました。

【国内リサーチ・マーケティング会社売上ランキング】

1位(1):インテージ
2位(2):ビデオリサーチ
3位(3):マクロミル
4位(7):サーベイリサーチセンター
5位(4):電通リサーチグループ(現 電通マーケティングインサイト)
6位(5):日経リサーチ
7位(8):ジャパン・カンター・リサーチ
8位(10):クロスマーケティング
9位(‐):Ipsos日本統計調査
10位(9):日本リサーチセンター

引用:宣伝会議編集部調べ

【リサーチ・マーケティング会社の就職偏差値ランキング】

72 ガートナージャパン
65 JDパワー
63 IDCジャパン
62 テイラーネルソン シノベイト 日本能率協会総合研究所
60 JMR インテージ
59 日経リサーチ VR
58 電通リサーチ 矢野経済研究所
56 ジャパンカンターリサーチ 富士経済
55 日本リサーチセンター R&D  サーベイリサーチセンター
53 工業市場研究所
52 NTTデータスミス ジャパンマーケティングエージェンシー 市場調査社大阪
51 ヤフーバリューインサイト NTTデータライフスケープマーケティング マクロミル
50 楽天リサーチ オリコンリサーチ 市場調査社東京 イード クロスマーケティング
48 エム・アール・エス広告調査 市場調査社名古屋

引用:就職偏差値ランキング委員会

おまけ:【メーカー編】

そもそもマーケティングとは

マーケティングとは「誰も気づいていないニーズに限りなく早くアプローチし、利益の最大化を図る」仕事です。

これは理想論で、実際は気づいている人が少ない分野(ブルーオーシャン)を探し、新規参入をしていきます。

特にメーカーのマーケティングで大切なのは、その需要が将来長くにわたって続いていくか環境への配慮は可能かの2点です。

メーカーは設備投資を行い工場を所有すると、維持するためのコストがかかります。簡単に撤退ができないため、超保守的に需要のシュミレーションを重ねるのです。

また、近年は環境規制が厳しくなっているため、よりサステイナブル(持続可能≒環境にやさしい)な事業への参画を意識しています。

この2つを達成するハードルはかなりのものですが、そのぶん需要予測や緻密なコストシュミレーションを行うのもマーケティングの大切な仕事です。

実際のマーケティングの仕事

想像しているほど華やかな職種ではありません。

ネタがなければ、営業部へ頭を下げ、取引先との面談に同行してひたすら情報収集をします。

ネタをみつけたら、今度は技術部員と面談をし、実現は難しいなどの厳しい意見を突き付けられます。

実際に製品を作ろうと思えば、今度は工場からのダメ出しをくらうでしょう。

でもそのぶん進めたプロジェクトが終わり、製品の販売にこぎつけることができた時の達成感は相当なものです。

マーケティングは市場での競争力を保つために必要不可欠な職種であり、企業の将来はマーケティングにかかっていると言っても過言ではありません。

もしマーケティング職を目指すのであれば、現実にも目を向けつつ、でも夢は大きく突き進んでほしいなぁと思います。

まとめ

・マーケティング部の新卒採用は難しい。
・理由は、採用人数が少ない、マーケティング以外の経験が必要、高度なプレゼンスキルが求められるから。
・でも、学生時代にマーケティングの勉強をしたり、長期のインターンへ参加、英語などの資格を取得すると就職難易度は下がる
・一般企業だけでなく、リサーチ会社・マーケティング会社を目指すのもあり。
・マーケティングは華やかそうに見えて、泥臭い業務も多いし、責任は大きい。でもそのぶんやりがいもある。
最後まで御覧いただきありがとうございました。